いのちつないだニャンコ
さくらねこになりたい
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温かな部屋で、風を感じて
投稿者茶トラ猫
入籍後すぐに、17年共に生活した愛猫が腎臓病で旅立ちました。 空虚な気持ちで過ごしながらも、いつかまた猫と暮らしたい、そう思いながら1年後のこと。。 医療関係の仕事で結婚式は挙げなかったのですが、部署異動で全く異なる業種となり、コロナ禍諦めていた結婚式を挙げることになりました。 式場の近くには、県立動物愛護センターがありました。 吸い寄せられるようなご縁を感じ、私達夫婦は、結婚式の打ち合わせの度、愛護センターに寄るようになりました。 ある時、10歳の雄猫と出逢いました。聞けば保護されたのは一年前で、県内のセンターをまわり、このセンターで3箇所目とのこと。年齢やエイズのせいで里親が見つからなかったのでしょうか。 ケージからぼーっと外を見て、私達夫婦にはお尻しか見せてくれませんでした。 耳がギザギザに波打っていて、野良猫生活の大変さがひと目でわかりました。 その耳を見ているうちに、「このこに、温かい部屋で何の心配もせず、余生を過ごしてほしい」そんな気持ちが湧き上がってきました。 手続きもスムーズに、その日のうちに家に連れて帰ることができました。 不安そうにキョロキョロしていたのは、ほんのいっとき。 すっかり早く馴染んで、家中が彼のお気に入りの場所となりました。一番のお気に入りは窓際。 今日も温かな陽射しと風を感じ、伸びをする『まる』です。
出会いの経路 | 愛護団体から |
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投稿日 | 2023年07月31日 |
応募部門 | いのちつないだニャンコ |
作品ID | 5649 |
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