
さくらねこ
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玄関の陽だまり
投稿者みーちゃん
十八年前、地方の小さな野球場で出会った。 小さな子猫が、声にならない声をあげていた。 気づけば、私はその猫を連れて帰っていた。 それから十八年、私たちは家族になった。 猫は多くを語らない。 でも、なにも言わなくても、私たちはずっと「一緒」だった。 三女との時間は、特別だったように思う。 玄関の陽だまりで、よくじゃれていた。 昨年、猫は十八年の生を全うし、眠るように息を引き取った。 苦しむこともなく、ただ静かに。 最期まで、「ああ、この子はちゃんと生ききったんだ」と 思える穏やかな旅立ちだった。 きっと、まだそこにいるのだと思う。 姿は見えなくても、十八年という時間は、 もう消えることはない。 この写真は、額に入れて玄関に飾っている。
出会いの経路 | 捨て犬・捨て猫を保護 |
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投稿日 | 2025年06月20日 |
応募部門 | いのちつないだニャンコ |
作品ID | 14887 |
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