さくらねこ
お腹減ったの〜
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安心したニャ
投稿者おてにゃん
まだ寒い初春に、突如現れたあなた。 ご近所さんからのご飯が急に途絶え、その家の窓の下で毎日待ち続けていたあなた。 その様子を不憫に思いながら、家人の無理解により関わることができずにいた私。 ある日我が家の植え込みの隅で、蚊にたかられ、震えながらうずくまっていたあなた。 気が張って横になれず、お座り姿勢で舟をこいで。 ガリガリだった。 家人に見つからないよう植木鉢で目隠しして、蚊除けを吊り下げ、苦心して作った秘密基地で、ある夜、へそ天で寝てくれてたあなた。 うれしかった。 あなたを周囲に認知してもらえるまで困難の連続で、大変な時間がかかったけど、最後はこうして私の膝の上でニッコリできた。 私もあなたもニッコリできた。 今は、新しい、ずっとの家族のところで微笑んでいるよね、きっと。
出会いの経路 | その他 |
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投稿日 | 2024年07月18日 |
応募部門 | いのちつないだニャンコ |
作品ID | 12147 |
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