ペロンッ!
こう見えておばあちゃんだよ!
投稿者おちょびん
今年の春、地元の両親が立て続けに亡くなった。 母が突然死で、入院中の父より先に逝ったのは想定外のことだった。 実家には高齢の猫が二匹いた。 名前はサンキチとチャコリ。 特にサンキチは食欲は旺盛だが、体がだいぶ弱っていた。 私は地元から遠く離れた東京に住んでおり、 しかも先住猫たちがいて、二匹を引き取るのが非常に難しい現状。 実家の側に住んでいた兄弟が、当然面倒見てくれるものだと思っていたら 断固として拒否された。 いろいろと理由はあるのだろうが、外に出すとまでいわれた。 高齢で病気持ちの猫を、身内以外の誰が引き取るというのか。 ずっと家の中で飼っていた猫を外に出せば、 まちがいなく生きていけない。 私が引き取るしかないと思った。 ただ、体が弱ってるサンキチをどう連れて帰ればいいのか、 大きな悩みを抱えたまま、母の通夜を迎えた。 お通夜の夜、斎場から実家にもどったところ、サンキチが見当たらない。 探し回ってやっと見つけたのはこたつの中。 大好きなチュールも舐めることができないくらいに弱っていた。 朝までちゃんとご飯食べてたのに。 そして次の日、母の葬儀の日の朝にサンキチは静かに亡くなった。 サンキチは母のことが大好きだったので追いかけて行っちゃったのかな? もしくは母が見かねて連れてっちゃったのかな? そして実家の最後の一匹を東京に連れて帰ることになった。 先住猫たちとは仲がいいとは言えないけど、なんとかうまくやっている。 チャコリ サンキチの分まで長生きしておくれ。
出会いの経路 | その他 |
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投稿日 | 2024年07月27日 |
応募部門 | いのちつないだニャンコ |
作品ID | 12752 |
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